星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ななか6/17」第2話

第2話「ピアニストななか」

いやあ、いい話でした〜。感動しました。泣けました。何で、こんないい話を夜中にひっそりと放映してるわけ?? もったいないよ〜! 世の中、間違っているよ!! これはゴールデンタイムにみんなで見る作品でしょうが!!(「天使な小生意気」の時もそう思ったけど)。

この作品は、子供の頃の夢を忘れかけた大人たちこそが見て、ななかの純粋な言葉を聞いて泣く話だよ。「ああ、そう言えば、子供の頃は私もそんな夢を持っていたなあ」「いつの間に、忘れちゃったんだろうね・・」

さすがに金春智子さんはベテランらしく手慣れた脚本だし、桜井監督の手腕はアニメファンの方には今更紹介するまでもないでしょう。
変な言い方だけど、久しぶりにまともなアニメを見た・・という感じがします。素直な気持ちでいい話だなあ・・と思えるような作品。変な風にゆがんでいない。

冒頭のクラスメイトによるななかいじめの様子。ひそひそとみんなでよってたかって悪口や嫌みを言い合う女子生徒を見ていたら胸が痛かったですわ。
いかにも女の子。なんてまあ、見事なリアリティ・・。本当に女ってこんな感じだよなあ。やだやだ。(><)

そんな中で、恋のライバルである雨宮さんとななかがピアノの練習を通して、次第に友情を作っていく姿は、ありふれたストーリーとは言え、いや、ありふれたストーリーだからこそ、ストレートに胸を打ちました。

「あなた、そんなにピアノが好きなの!」「なんで? こんなにされたんだから、もうあきらめればいいでしょう!!」
「だって・・ピアノ・・楽しいよ♪」

なにしろ、ものがピアノだ。ピアノの旋律ってなんでこう泣かせるんだ。しかも、合唱大会。みんなで歌う歌詞の内容も内容。

子供の頃は、いろんな夢を持っていた。大きくなったら、こうなりたいって。でも、いつの間にかあきらめていた。私ぐらいのレベルの人なんて、ほかにいくらでもいるのよ・・・。

この気持ちは、成長の過程で誰もが通過する瞬間だから、ピアニストの夢を捨てようとしていた雨宮さんの言葉が切なかったです。