星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ななか6/17」第3話

第3話「おねえさまななか」

前半の展開はすごく面白くて笑えたけど、後半がイマイチ。と言うか、男番長・嵐山がななかに惚れる気持ち、成り行きのデートを楽しむ話・・の部分は物語としてもしっかりした作りだと思ったし、どんなに彼が彼女に惚れていてもしょせんは彼女の人違いに過ぎないわけだから、そこに漂う嵐山の悲哀に共感できたけど、このストーリーの中にはっきり「妹」は邪魔でしょう。「妹」を出してくる必然性がない。

後半の展開も嵐山・兄の方はすっかり姿を消して、妹メインになってしまうけれど、どう見てもその展開には無理がありすぎる。兄メインの前半にあったリアリティが消えて、一気にただのお約束マンガになっちゃった。個人的には「お姉さまと呼ばせてください」にはさすがに「げ!」と思ってしまったぞ。
実際、この「妹」自体もただのファンサービス的なお約束キャラにしか見えなくてもったいない。もう少し上手く使えるはずのキャラだと思うんだけどなあ。

本来ならこの場合、「兄」の話と「妹」の話はそれぞれ独立させて別々に語るべきだと思うんだが、やはり13話でまとめなきゃいけないためにストーリー構成に無理が出ているのだろうか? そうだとしたら、残念な話である。

【補足】
「男にクギを刺すには、力を見せつけておくことが一番てっとり早いの。女と違って男は容易に力に服従するから」とのセリフは、吉田秋生の「夜叉・番外編ハウメアの娘」より。(まだコミックスには収録されていません)
逆に言えば、女はそう簡単に「力」には服従しないってことだ。嵐山・妹は、ななかの力を認めたから、彼女に服従した形になっているけど、その描写にはものすごく違和感があった。あの程度で納得するなんて絶対に変だと思うよ。