■「羊のうた」第3〜5巻 冬目景 幻冬舎バーズコミックス
この作品を見ていると、どこか吉田秋生の「吉祥天女」を思い出すんだけど、私だけかしら? 必要最小限度のセリフしか言わせないところが、吉田秋生っぽい感じがあるんだけど・・。
ただ、キャラの心情についてのセリフばかり喋るので、うっとうしいと思う人は思うかもしれないですね。物語のテンポもものすごく遅いし・・。
そこがこの作品の評価の分かれ目かと思うけど、どうだろう?
私はこういうドロドロした歪んだ関係が大好きなので、続きが気になって仕方がないんですけど。(^^);
個人的には、今はまだ純情な弟君が、これからどんどん「血の狂気」に走っていって、ときどき正気に戻って苦しんだりする姿が見たいですわ。そっちの方に期待したいところです。
こういった「関係の狂気性」をあえて見せつけることによって、「家族のあり方」を問い直すテーマは、非常に現代的な感じがします。早く続きが読みたいかな♪