星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「AIR」(ドリキャス版)

ようやく「AIR」編、終了しました。かなり時間がかかったけど、やり遂げてよかったです。感動しました。(正確には、あと美凪編バッドエンディングが残っているけど・・・)

そうか。あれは、お母さんの物語だったのですね。そして、「AIR」というのは、そのまま「大気」とか「空気」とかそういう意味なんだ。そこに在るもの。手を伸ばしても決してつかめないけど、そこに当たり前に存在するもの。なくてはならないもの。
だから、プレイヤーは最後に飛べない鳥になるんだ。

個人的に痛かったのは、ラストシーンの神尾晴子のセリフでしょう。
「あんたは、まだそんなところにいてるん?」
ぐさぐさぐさ〜!! と言う感じでした。(泣笑)(←わかる人にはわかるだろう)

昔から語られているありがちなテーマなんだけどね。
「一歩前に踏み出す勇気」「内から外へと・・・」
と言うか、まさかギャルゲーと呼ばれている代物でここまで感動できるとは思いませんでした。つくづく、ゲームは侮っちゃいけませんね。

♪あの鳥はまだ上手く飛べない。けど、いつかは風を切って知る。届かない場所がまだ遠くにある・・。
この「鳥の詩」がすべてを凝縮しているんですね。

夏祭りには雨が降らなければならない。都合のいい奇跡なんて起きるわけがない。願うだけで夢は叶えられたりしない。
だけど、それでも自分から手を伸ばさなければ、何もつかめない。自分から足を踏み出さなければ、どこにも行くことはできない。
それが、子どもたちに伝えなければならない大切なこと。今までずっと伝えられてきたこと・・。
夏はあまりにも短いのだから、早く気づかなければならない。取り返しがつかなくなる前に。観鈴を失ってしまう前に。

いい話でした。(^^)