星の原休憩所

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「機動戦士ガンダムSEED」第33話

第33話「闇の胎動」

冒頭のバジルール大尉のセリフは、わざとですね。他人に言われる前に自分で言ってしまえ・・という感じでしょうか? 要するにスタッフにだって矛盾点は十分にわかっているんだよ・・というところでしょう。
あるいは、この二人の会話こそ、現場のスタッフ同士の言い合いを皮肉っているのかもしれません。ラミアス少佐が両澤さんなのかな? 「あなたなら立派な脚本を書けるかもしれないわね」

まあ、それは冗談としても、バジルール大尉についてはもともと矛盾の多いキャラであります。軍の規律がどうとか言っている割に、艦長であるラミアス少佐には平気で逆らうんだもんなあ?
最初から思っていたんだけど、そんなにしきりたいんなら自分こそが艦長をやればよかったんだよ。どさくさ紛れに押しつけあって決めたような艦長職でしょ?

次回以降の展開では、この二人が引き離されるみたいだけど、今後バジルール大尉がどういう役割を果たすのかに興味があります。艦長と引き離されて、自分が責任を持つ立場を任されたときに、どういう判断を下せるのか? 他人の様子を無責任に横で見ていただけだから好き勝手なことを言えただけじゃないの?

あいかわらずバンクシーンが多いけど、本来なら今回こそが総集編になるべき回なんでしょうね。ストーリー構成上は、そうだと思う。まあ、それを思えば新作カットがこんなに多くてよかったなあ。(苦笑)

トールのキャラクターはウソだと思いました。あんなキラをかばうような都合のいいセリフ、あったっけ? どうもとってつけたようだなあ?
あるいは、この辺は、「かわいそうなキャラなんだから、いい子にしなきゃダメだ」という意見が横から入ったんでしょうか?

その点、フレイは自分に真っ正直ないいキャラです。「あんただって私と同じじゃない!」という彼女の指摘はもっともだと思う。「自分だけいい子にならないでよ!」という叫びを隠そうともしないあたり・・。その一方で、キラを失ったことを悲しんでいる自分もいて、それを認めたくないんだよね。
わざわざ、自分で自分を悪役に見せているようで、彼女には痛ましさを感じる。

ディアッカミリアリアの今後の展開も気になるところです。ディアッカは個人で見れば、けっこういい奴なんだよなあ。その点はイザークもそうかな? そういうキャラだから、人気もあるんでしょうね。