星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「バルバラ異界」第1巻 萩尾望都

■「バルバラ異界」第1巻 萩尾望都 小学館fsコミックス 評価★★★★

雑誌連載でずっと読んではいたけれど、ネームが多すぎるし、伏線らしきものが無数に張り巡らされているので、正直読み辛かったのだ。コミックス収録が素直に嬉しい。

通しで読んで、やっと世界観がつかめてきた。連想されるのは「.hack//SIGN」と「リング」シリーズ(小説版)の世界ですね。それぞれの世界が夢でつながり、多重構造になっている。そこに描かれる人間関係。
萩尾先生も時代に合わせて現代的なシチュエーションで、改めて命題である親子関係のテーマに挑戦してきたのかな? という気がします。

描かれる様々な親子像に、今更だけど、つくづく、親というのは完全じゃないんだなあ・・と思います。まあ、当たり前の話。それに気づけばまだいいんだけど、子どもは親に絶対像を見ているからね。理想を求めすぎて、裏切られたと思うんだ。これは仕方がないんだけど・・。

渡会父子の和解を期待しつつ、続きを待ちたいと思います♪