第32話「青騎士の秘密」
これは面白かった。物語のテーマにつながる大事な回だったと思う。たぶん、ラストにおける青騎士とアトムとの決定的な戦いまでにつながる予兆を描いたものだと思う。
先に書いたとおり、青騎士登場の話数のシナリオはいつも長谷川圭一さんが担当しているが、この人は、結構手塚作品に通じている人じゃないかな・・と思う。
青騎士が修理ロボットであるという設定からは、「陽だまりの樹」ラストで軍医として働く手塚良庵が「いくら治しても治してもきりがない。俺は人を殺しあわせるために治しているわけじゃない」という悲痛な叫びが読みとれて、いかにも手塚らしいテーマが読みとれるので。同じ叫びは「ブラックジャック」にもあるので、そちらの方がわかりやすいかな?
ハム・エッグの役割もいかにもだし、わかっているなあ・・と感じられて手塚ファンとして素直に嬉しい。
あと火星が西部フロンティアを模していたのを見て、「おお〜! キャプテンKENの世界♪」とつい喜んでしまうのもファンとしての性。(^^)
おまけにタワシ長官の隣にいたのは、ヤンマじゃないか♪ サービスが効いています。そういう細かいところに大喜び。(^^)
これからの青騎士の活躍に期待します。