星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「プラネテス」第11話

第11話「バウンダリー・ライン」

いい話でした。途中から涙が出そうになった。「ここからは国境線なんて見えないのに・・」最後に映し出される地球の映像が本当に美しい。その分だけ、切ない物語でした。

個人的にはクレアと食事したとき、「そのバター、いただけませんか?」と何気なく言ったテマラのセリフが好きですね。この一言だけで、テマラの国の貧しさがわかる仕組み。そして、それを見たクレアの嫌そうな表情がいい。何も言わないで「別に・・」と去っていったとき、彼女に去来した想いをこちらが推し量れるようになっている。

最初は「迷惑なおっさん」として登場した彼が、少しずつこちらの気持ちを動かしていく物語の流れが本当に見事でした。

複雑な恋愛模様もいろいろ物語に絡んできて、続きが楽しみです。個人的にはタナベの恋を応援してあげたいけど、どうかな? 最終的にはハチマキといいカップルになりそうな気もするけどね。いろいろ難関も多そうじゃないですか。(^^);

一方、リュシーの気持ちに気づいていないタナベ。この二人の会話も絶妙でしたね。彼女はすべてわかっていて、そういうセリフを言っているんだと・・。
そうやって傍から見ると、人間関係の機微が勉強になります。
私もかなり鈍い方だからなあ。相手の気持ちを推し量るように、心がけないと・・。(><)