星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「風光る」第15巻 渡辺多恵子

92.「風光る」第15巻 渡辺多恵子 小学館フラワーコミックス 評価★★★★

ずっと「フラワーズ」で読んでいる内容なんで、特に目新しい発見もなかったかな。

ただ、言えるのは、この作品は本当に少女マンガなんだな・・ということ。ラストの短編を見て、改めて思った。
個人的にはこういう恋愛ネタの云々はいいから、歴史物として物語を進めて欲しいと思うのだけど、「少女マンガ」にこだわる作者みたいだから無理なんだろうか?

個人的な感慨を言うなら、美人で気さくな姉とがさつで怒りっぽい妹という設定で、「うちはいつもお姉ちゃんの引き立て役で」「でもお姉ちゃんのことが大好きやったからその役できるんが幸せやったのに」という妹の気持ちは私には解せないな。私は、それが一番嫌だったので。

姉のことは嫌いではないが、彼女と一緒に歩くのだけは嫌だったというのが本音だ。姉妹なんてそういうものだと思うんだけど、あるいはそれも人によりけりなのかしら?

前から思ってたんだけど、この作家はとかく兄弟姉妹を理想化して描きすぎる気がする。この作品の中でも、弟や妹がやたら「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」として兄や姉を慕ってくる傾向があるが、現実にはそんなに甘くないんじゃないかな?

私の中では、兄弟も姉妹もライバルでしかないんだけど・・。それは私だけの偏向かしら・・。うーむ?