９３．「諸葛孔明 時の地平線」第７巻 諏訪緑 小学館ＰＦコミックス 評価★★★★★
印象に残ったセリフ（ｂｙ劉備）
「孔明 おめえは戦を避けようとしているみてえだが、その及び腰じゃ、かえって戦を招いてしまうぜ」
「相手の思惑を断ち切って、状況を変えてゆくってのは、相手の陰謀と対決するより難しいことだ。かなりの知恵と胆力がいるぜ」
「だがよ、本当に戦うってのは、そういうことじゃねえのかな？」
いろんな状況で、使える言葉じゃないかと・・。（＾＾）；
私も戦うのは嫌いなんだ。こちらに敵対してくる勢力など、できれば無視してやり過ごしてしまいたい。ただ、こちらがそういう及び腰で、保身のために防御ばかり固めようとするから、かえって相手の不安をあおり、戦を招いてしまう。
この作品を私が好きなのは、そういう風に孔明が及び腰の人間・・として、描かれていることですね。決して、完璧な人間じゃない。
そんな彼が、周囲に支えられて、いろんな考えを持っていくところが好き。一緒になって、いろいろと考えさせられるので・・。
そうして、孔明が思い描くのは「この国の未来図」。理想とする世界の実現に向けて、進んでいく物語は読み応えがあります。面白いです。
