星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ASTRO BOY 鉄腕アトム」第39話

第39話「タイムハンター」

結局、今回の敵(?)は未来世界からやってきたのだろうか? 公式サイトにはそう書いてあったけど、本編の中ではきちんと語られていなかったように思う。「お前たちの世界ではロボット工学が発展しているらしいが、俺たちの世界では遺伝子工学が発展しているんだ」(うろ覚え)みたいなセリフをしゃべっていたので、あるいは平行世界から来たのだろうかとも錯覚してしまった。

どうにも彼が連れていた動物(?)の色彩が肌に合わなかった。背景色が晩年の手塚カラーに近い淡い色彩で美しかったのと正反対に、けばけばしいピンク色。どう見てもミスマッチ。漫画的な動きもアンバランスだったし。

漫画的と言えば、野沢雅子の声もアトム世界では限りなく浮いているように感じてしまった。シーンとして美しい描写もあったけど(アトムとウランが消えたあと、原始人の少年が残されるカットなど)、漫画的にデフォルメされている部分と写実的に描かれている部分が、どうにも整合性が悪い。

これで物語がよければ、少しは大目にも見れるんだけど、単なる時間旅行もので、それ以上のものがないからつまらない。壁画のシーンも手塚っぽいと言えばそうだけど、もう一ひねり工夫が欲しい。

もうそろそろラストに向かって、クライマックスの予兆を感じさせて欲しいんだけどなあ。まだ短編をやるのか。

続きを待ちます。