星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ハーメルンのバイオリン弾き」第9,10話

第9話「勃発! 第二次スフォルツェンド大戦」
第10話「《人》と《魔》の狭間に・・・」

やっぱり、私が一番感情移入してしまうのはフルートですね。
あの娘の無力さ、無力なことを嘆いている気持ちが、すごく伝わって切ない。

一方で、コルネットのような気の強い女性からは、「大嫌い! フルート姫なんて!」と言われてしまう。コルネットとフルートをそういう対立軸に持ってきた構図が興味深いです。
しかし、そのコルネットと件のトロンがコンビを組んでいるというのもなんだか見ていて辛いかも。(><)

ただ、それでも、泣きながらハーメルに「帰ってきてよ」と叫んでいるだけのフルートが、必死で魔王軍と戦っている人たちの中では「情けない」タイプの女性に見えるのは仕方がないところかも。

この辺のバランスは微妙。トロンとコルネットだって、結局は戦局の中でみんなに迷惑をかけているただの足手まといに過ぎないから。

ホルンさまの微笑みを見るためだけに戦っているクラーリィのかっこいいこと。「誰かのために命をかけることが出来るのが、人間よ・・」という言葉が重いです。

誰かを守ろうとするときには、人は命をかけて戦うことが出来るという・・。語り尽くされたテーマだけど、やはり胸を打ちます。