第10話「いよいよ浪士組」
現代風のやりとりが必要以上に意識されて見えてしまったのが残念。
松平上総介が目を回して倒れる所なんかもちょっと気恥ずかしい。こういうシーンを入れなければいいのになあ・・と思ってしまったが、これがこの作品の味とも思うので仕方がない。
「武士とはなんだ? 志の問題じゃないのか? 俺は心で武士になる!」
しつこいくらいに繰り返されているテーマだけど、要するに「ダメ男」である自分が「漢」になりたい! と思う瞬間なんだろう。その気持ちを利用しようとして近寄ってくる人々もいる。「行ってらっしゃいませ」としか言えないおつねさんが一番気の毒に見える。
今後もそうやって「武士とは何か?」という問いかけが重みを持って繰り返されるのじゃないかと思うので、そのあたりには注目したいところ。特に人を斬ってしまったあと、その思いがどんな風に変貌していくのかに興味がある。
沖田総司の「子供扱いして!」という叫びは、以前の伏線から絡んで美味しいシーンでした。ただ、あの前髪がよかったのに・・と思ったのは、私だけではないと信じたいところです。(^^)