第11話「母上行ってきます」
いい話でした。前回が父親との別れの挨拶なら、今回が母親との別れの挨拶なんですね。今までずっとそうやって勇との確執を描いてきたから、「ご無礼お許しください」と頭を下げるお母さんの思いが胸に迫ります。
ここでも、百姓と武士という身分差別の問題が見え隠れして、百姓であることを恥じ、武士として生きたかったという想いが、彼らを戦場へと駆り立てていったのだとよくわかる。(この場合の戦場は、危険な地である京都と思ってください)
ラストシーンの畑を耕す様は、そういう母親のコンプレックスが解消されたことを暗示しているんでしょうね。彼女の思いは、勇が引き継いだと言うことで・・。勇が京都まで持っていくんだろう。
それが悲劇の始まりになるんだけど・・。まだ、それは先の話だしね。
純粋な彼らの思いを利用して、裏で暗躍する人々。特に伊東大蔵はちょっと気に入ったかもしれない。やっぱ、伊東参謀ってこういう人で平助は利用されていたんだなあってところが実に美味しい。総司も素直に信じるんだもんなあ。(^^);
そういうサービスが効いていて、わかりやすくて、楽しいです。続きも楽しみです♪(^^)