17.サモ・ハン・キンポー監督「戦神傳説 〜ムーン・ウォーリアーズ〜 」（香港・９２）
なかなかいい映画でした。誰にとっても切ないラブストーリーという感じですね。これで終わってしまうのか〜という衝撃のラストにちょっとびっくり。
孤独なウサギは仲間を求めて、周囲をいつもさまよっている。新しい出会いは金。古い出会いは宝。
そういう意味の漢詩があるらしい。前半部を二人の恋に当てはめ、女性が歌う。後半部をその彼女の婚約者が男の前で歌う。
このやりとりが彼らの立場を表して、上手かったなあ。広東語で読むからなおのこと、雰囲気がよく出ていました。
花畑の下には死体が埋まっている・・というセリフが印象に残りました。実際、どんな土地でもそうやって肉親同士が戦いあい、殺戮が行われ、双方の血を吸った大地に花が咲き乱れているんだろうから。
美しいシーンに流れる切ない音楽がラストで繰り返されるところがよかったです。（＾＾）
アクションシーンは香港武侠映画の醍醐味で、見応えたっぷりで楽しめました。特に女性同士の戦いは本当に見事。どっちの役者さんもすごいです。人間の身体って訓練すればあそこまで動くようになるのね。
香港映画を見終わったあとって、なんとなく運動しなきゃ、って気分になるのは気のせいかな〜。（＾＾）；
