13.「Twelve Y.O.」 福井晴敏 講談社文庫 評価★★★★
面白かったです。
日本とアメリカ、両国間の関係を、キリスト教徒でアメリカ人の父親とその見捨てられた息子の関係としてたとえた部分が、印象に残りました。
「守ってくれるべき父は、どこにもいないのだと・・・」「自らが父にならなければならないのだと・・・」そういう話でした。
自衛隊について書かれた部分も興味深かったです。なかなかこういう問題をはっきり突きつけるように書いてくる小説も珍しいというか、少なくとも私は読んだことがなかったので。色々、考えさせられました。(^^)
個人的には、ラストのヘリ同士の空中戦等の描写は要らないと思いましたが、そういうのが好きな人にはいいんでしょうね。