星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「鉄人28号」第11話

第11話「超人間・ケリーの最後」

ケリーの最後をどう受け止めるか? で意見が分かれそうだなあ。

ラストの説明もしつこいと言えば言えるけど、TVアニメとして珍しいやり方ではあるよね。
本編の内容を説明抜きで進めて、後で弟くんによる丁寧な解説を入れるという手法。そうやって、物語のシーンを2重に見せることによって二通りの答えを視聴者に提示する。

ケリーは果たして、望んだ場所にたどり着けたのか?

死を覚悟して向かった先に、たった一瞬でも星々の輝きが見えたのなら、それでよかったんじゃないかと・・・個人的には思いたいですけどね。

現実的には、遺骸は地に落ちてきているのだし、彼がそこへ行き着くことが出来なかったことは弟にだってわかっている。ちゃんと知っているのだ。死んでしまった兄が見たものなど本当は弟にはわかるはずがない。
だけど、兄はたどりついたんだと・・そう思いたかった。それを信じるしかない。だからこそ、彼は抱いている亡骸の上に涙を落とすのだと思う。

そういう話は好きです。