星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

サム・ライミ監督「死霊のはらわた2」

24.サム・ライミ監督「死霊のはらわた2」(アメリカ・87)

これは面白かった。「1」と同じ設定でも、カメラの動かし方を変えて、見せ方を工夫するだけで全く別の作品になる。前回のは、少々悪趣味なホラーだなあ・・と薄気味悪く思ってしまったが、こちらは途中からはもうまじめに見るのがバカバカしくなって、大笑いしながら見ていた。(このノリは、最近の作品でたとえるなら「キル・ビル」のvol1に近いのかもしれませんね。ちなみに2はまだ見ていない・・)

ホラーの行き着く先がギャグだという見本ですね。「怖さ」も度を過ぎると「笑い」になっちゃう。最後はなんだかすっかりSFだし・・・。(^^);

死霊のはらわた」ってタイトルだけは有名だけど、内容は全然知らなかったので、新鮮な驚きでした。最初がホラーで、途中がギャグ、最終的にはファンタジーというかSFに化ける物語だったのか・・・。へぇ〜。
なんにしろ、映画もタイトルだけのイメージより、作品を見てみないとわからないものだと思いました。

途中の切り落とされた手首が走り回る様子で、なんとなく「吸血鬼ハンターD」を思い出しちゃったんだけど、当然ながら菊池秀行氏あたりはこの作品を見ているんでしょうね。

あと、やっぱり一番印象に残ったのは、主人公の役者さんの見事な演技でしょうね。目をいっぱいに見開いた「恐怖」の演技。撮影では、近寄ってくるカメラに向かってこういう表情を見せているんだろうなあ・・と思うと感心しました。「新選組!」でもそうだけど、目の演技って大切なんだなあ・・と改めて思っているところです。