56.「西の善き魔女」第1巻 原作;荻原規子 漫画:桃川春日子 マッグガーデンブレイドコミックス 評価★★★
原作者の荻原規子氏の名前は前から気になっていて、だけど未だに読んだことがなかったのだけど、ずいぶんときれいな絵でコミックス化されていたので、迷った末、購入してみた。
なんというか、お話よりも絵に圧倒されますね。ちょっとかわいらしすぎるぐらいの絵。小学生の時読んだ「なかよし」の漫画を思い出した。「三つのブランコの物語」とか「フォスティーヌ」を描いた原ちえこあたり?
物語の雰囲気もどこかそんな感じ。小学生の女の子向きの冒険ファンタジーというイメージで、隠されていた自分の出生が実は王家の血を引いていた・・とか、幼馴染みの男の子が守ってくれるとか、少女マンガの王道の展開。
まあ、子供にはいいんだろうなあ・・と思いつつも、私が読むにはちょっと苦しかった。お話を追いかけるより、かわいらしすぎる絵で先に疲れちゃうので。キャラクターのイメージばかりが強すぎて、なんだか読みづらい。
原作も児童文学なんだから、子供向けのアレンジとしてはちょうどいいんだろうなあ・・と思った。私はむしろ、やっぱり小説で読んでみたいと思います。機会があれば・・・。