第10話「FROZEN」
クロスが命を賭けてまで、レイラに伝えたかった想い。彼はオリジナルダズンとして、ヴォルクの苦悩をも理解できる立場にいたからでしょう。復讐など何も生み出さないと・・・。統治のための犠牲。そのために流される涙と少女の負った心の傷、その痛み。彼女を救わずにはいられなかったクロスの想いが辛すぎます。あるいは、その想いが、彼に自分こそがヴォルクなのだと言わせたかったのかもしれません。
地下奥深くで、鋭くとがった氷の固まりが解け、水となって吹き出している。そのイメージが、レイラの心のわだかまりを表現しているんでしょう。能面のような表情の奥底で、あふれる想い。それがわき出る水なのは、レイラの涙をも表現しているのかもしれません。
もうラストも近いから、最終的にはヴォルクとレイラの一騎打ちになるんだろうなあ。オリジナルダズンの寿命が限界っぽいから、その前に死んでしまうのかもしれませんが・・・。
そのイメージも、なんとなく昔のSF少女マンガみたいですね。(^^);