星の原休憩所

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「風雲児たち」第15巻 みなもと太郎

88.「風雲児たち」第15巻 みなもと太郎 リイド社SPコミックス 評価★★★★

西郷隆盛坂本竜馬など、幕末の志士たちの少年時代がいよいよ登場。
高野長英渡辺崋山など尚歯会のメンバーが捕らえられる「蛮社の獄」について、詳しく語られる。

国防問題を幕府に訴えようとするだけで、これほどの犠牲を払わなければならないとは、嫌な時代だと思う。今は、言論の自由があって本当によかった。

渡辺崋山の「慎機論」というのは、学校で習った覚えがあるんだけど、どういう内容だったかすっかり忘れていた。これは「蛮社の獄」も同様で、そう言えばその単語だけは妙に聞き覚えがある。単語と年表だけ丸暗記したときの名残かな? 受験生だった時代にこういうマンガを読んでいれば、もう少し歴史の授業を楽しめたような気がするのに残念。

今は逆に、この本からノートに年表を起こしてみたいな・・・と思っている。(←言ったからには、やれよ>自分)

あと「ことなかれ主義」「見て見ぬふり」の問題について語られていたが、少なくとも日本人にその傾向が強いのは確かだと思う。こういう歴史の積み重ねから、そういう性格ができあがっていったのだろうか? とちらっと思ったけど、そうでもないのかな?

【おまけ】
「NHKは、何故この内容を大河ドラマにしないのだ!」という言葉が、少し前の巻の帯に書かれていたが、大河ドラマじゃなくてもアニメ化でいいんじゃないか? と思いついた。なんで、そういう企画が出てこないんだろうね?
ナレーション付きのギャグアニメで面白そうだと思うんだけど・・・?

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