116.「時の行者」下巻 横山光輝 講談社漫画文庫 評価★★★★
115.「時の行者」中巻 横山光輝 講談社漫画文庫 評価★★★★
114.「時の行者」上巻 横山光輝 講談社漫画文庫 評価★★★★
遙かな未来より江戸時代にタイムスリップしてきた少年が、様々な歴史的事件に巻き込まれていくSF時代劇。横山光輝の歴史物、忍者もの、SFものがまとめて楽しめるというすごい作品。
横山光輝らしいSF小道具の使い方がSFファンとして嬉しかったし、いちいち事件のあらましを説明してくれる主人公の歴史うんちくは勉強になりました。
「風雲児たち」もそうだけど、実際に起きた事件の様子をその時代に生きた人間の立場で漫画でリアルに描いてくれるのはわかりやすくて非常に助かる。「飢饉があって、一揆が起きました」という文章を読むより、飢えで苦しむ人々の様子を漫画として絵で見る方がよほどインパクトがあるからね。
この作品の心憎いのは、主人公が使っているバリアー装置というアイテムが実に魅力的で、こちらを惹きつけてしまうこと。ものすごく欲しいよ、あのバリアー。(^^);
主人公の身体を球状に包んで守っているんだけど、刀も弓矢も銃弾さえも、バリアーを通さないし、銃弾も矢もそこでぴたっと止まってしまう。それで主人公が両手を挙げてバリアを解除すると、空中に浮かんで止まっていた銃弾が一斉ににバラバラっと落ちるのね。そのポーズがなかなかきざっぽくてかっこいい。謎の行者様っぽくて、みんな思わずびびってしまうんだな。
しかも未来人だから、江戸時代では「予言者」として恐れられたり、敬われたり、時には命を狙われたり・・・。
時々、油断して、敵に捕まって、拷問を受けたりする腐女子向けサービスもちゃんと押さえてある。(^^);
結構、ハラハラさせられる展開が楽しめます。SFファン&歴史ファンにオススメです。
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062607182/seiseikai-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">時の行者 (上)</a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062607190/seiseikai-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">時の行者 (中)</a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062607204/seiseikai-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">時の行者 (下)</a>