第１５話「戦場への帰還」
やっぱり、誰がなんと言おうと、キラは正しいと思う。カガリの言うことの方が正論に見えて、国の代表なら政略結婚だって仕方がないとか、オーブという国を守るためには寄らば大樹で、大西洋連邦に従うのも仕方がないとか、それが常識なのかも知れないけど・・・。
本当にそれでいいのか？ という問いかけは大切だと思う。国を守るためにカガリが犠牲になって、それは、「仕方がないことだから」と簡単に片づけていいことなんだろうか？ 自分の身を守るために誰かが犠牲になっている・・・という事実から目を背け続けてそれでいいのか？
自分の本当の気持ちより、みんなのために我慢するという選択は、本当に正しいのか？
「みんなのために、国のためにって、そんなに自分を殺さなくてもいいんだよ、カガリ」（意訳）と言ったキラが優しかったので、あれはあれでいいんだよ。
常識を常識だと思いこまずに、無謀な真似をしたアークエンジェルの方が本当は正しいのではないか？ と考えさせてくれるのはいい。考えなしのバカのように見えて、そんなバカの行動の方が真実をつくことがあるんだって・・・。
物事を常に逆の方向から考えてみる・・・ということは、常に訓練すべきことだろう。本当に正しい答なんて、そう簡単に見つかるものではないのだから。
あいかわらず影が薄いシンだけど、ミネルバの方はこれから新展開を迎えるようですね。今後はもう少し活躍するかな？
クルーの中では、ルナマリアとメイリンの確執が印象に残りました。あと、ピアノを弾くレイとか。前の話数で書き忘れていたけど、レイとシンの関係もそこにライバル意識が入ると変わってきそうだな・・という伏線があって興味を引かれるところです。
次回は総集編みたいだし、次次回からの新展開に期待します。続きも楽しみです。
