Karte13「海賊の腕」
ほのぼのしたいい話でした。もともと原作も好きなんだけど、原作の雰囲気を上手く出していたんじゃないかと思います。
「海賊の腕」みたいな義手の存在をどう描くのかと思ったんだけど、本当にそのまま使っちゃいましたね。原作のこの話を読んだとき、私は小学生だったんだけど、あの当時は本当に義手というのはあんな形をしていると思って、子供心にショックだったのを覚えているんですが・・・。(^^);
時代錯誤かも知れないけど、子供にはまあ、そのぐらいびびらせるぐらいでちょうどいいのかも知れません。少なくとも、怪我をしたのに黙っていて無茶をするようなことはやめよう・・・と思うはずだから。(^^);
体操選手になる夢の破れた少年が、別の特技で立ち直ることを決意するまでの物語と言うことで、少々残念なのは、彼の挫折の時間があまりに短く見えることかな? 原作ではすんなり読んでしまうんだけど、アニメにすると、間の取り方が短すぎるような気がする。
もうしばらく死ぬほど悩んで苦しむ描写を入れないと、あっさりと立ち直り過ぎに見える上に、二つも特技を持っていていいなあ・・・程度にしか思われないんじゃないのかな?
夢を失ったときの挫折の部分と立ち直りまでの努力こそがこの作品のテーマだと思うので、そこを短くしちゃったように見えるのがちょっと残念でした。
杉野さんの絵は、原作に似せていてもキラキラでしたね。はっきりわかるところはさすがでした。(^^);
続きも楽しみです。