星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ブラックジャック」Karte18

Karte18「メールの友情」

原作ではアマチュア無線だったので、現代風にチャットにしてしまうと多少なり物語に無理は生じるんだけど、それでもまあ、わりときれいにまとめたんじゃないかと思います。(個人的にはアマチュア無線でもいいと思うんだけどね。そういう世界って今でもちゃんとあるんだろうし、その紹介にもなると思うので)

お互いにウソをついていた・・・という落ちだけど、顔の見えない世界で、自分に都合のいいウソをついてしまう・・・というのは、ネットではもう当たり前の情景だし、テーマ的にも受け入れられやすいんじゃないかと思います。

ただ、「(彼と会ったら)僕はウソつきになってしまう」と言っていたけど、いや、チャットの内容を書いた時点で、君はもうすでにウソつきなんだよ・・・と突っ込みたかったのは、ちょっと本音。
「ウソつきだったとばれてしまう」と心配するのと、「ウソつきになってしまう」と心配するのはちょっと違うんじゃないか? という気もするので。

ネットにウソを書くことを悪いことだとは思わないが、自分がウソつきだという自覚は持っていた方がいいと思うよ。ウソをつくことに対して、少しぐらいの後ろめたさは持ってもいいんじゃないかと思うので、その言葉の表現の違いが妙に気になった。まあ、それが現代風のニュアンスだと言えばそうなのかも知れないが・・・。