星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士ガンダムZZ」最終話

最終話「戦士、再び」

ハマーンジュドーの会話
「人の夢が・・・人の意志が力となっていくのか。これがニュータイプ
「あなたには見えているはずだ。戦いで無駄死にをした人の意志が」
「人は生きる限り、独りだよ。人類そのものもそうだ。おまえが見せてくれたように、人類そのものがニュータイプになれるものか。その前に、人類は地球を食い尽くすよ」
「そんなに人を信じられないのか! 憎しみは憎しみを呼ぶだけだって、わかれ! 憎しみを生むもの、憎しみを育てる血を吐き出せ!」
「吐き出すものなど、ない」
「自分の頭だけで考えるな! 今もっている肉体にだけ、囚われるから・・・」
「肉体があるから・・・やれるのさ」
「どこへ?」
ジュドー! 上!)プル
「もらったあ」

ハマーン!」
「相打ちと言いたいが、私の負けだな」
「何故もっとファンネルを使わなかった!」
「一騎打ちと言ったろう?」
「その潔さを、何故もっと上手に使えなかったんだ。持てる能力を調和と協調に使えば地球だって救えたのに」
「アステロイドベルトまで行った人間が戻って来るというのはな、人間がまだ地球の重力に引かれて飛べないって証拠だろう?」
「だからって、こんなところで戦ったって、なんにも!」
「そうさ。さかしいおまえらのおかげで地球にしがみつくバカどもを抹殺できなかったよ。すべておまえたち子どもが・・・」
「おい」
「下がれ・・・・帰ってきてよかった・・・」
ハマーン!」
「強い子にあえて・・・」

ハマーン・カーンが最終的に何を目指していたのかよくわからないんだけど、彼女が人類に対して絶望していたのはよくわかる。このあたりも含めて、このあと見る予定の「Zガンダム」への宿題かな。

ジュドー・アーシタのキャラクターは、その強さ故に、怨念と妄執に囚われていた人々の想いを解放していく。「Z」で死んでいったキャラクターがみんなまとめてジュドーに力を貸して、ハマーンを倒す力になるわけだから。

ハマーンは、アステロイドベルトを超えられなかったけど、ジュドーはその先の木星まで行く。見ようによっては、飛べないと言われていた人類が、その向こうまで行ったという形に見えて、きれいにまとまっている。宇宙世紀がそこで終わった・・・と思っても、それでいいと思う。

木星帝国の設定は、この際、考えない・・・という方向で。