星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「雪の女王」第15話

第15話「ハンスの挑戦」

ファミリー向けのいい作品にしようと、妙に気合いが入りすぎているように見える。だから、少々白けちゃうんじゃないか? という気がするんだけど、70年代の出崎名作路線だったら、もうちょい現実の厳しさを冷たく残酷に描いていたような気がして、そこが魅力的な感じがしたんだけどね。

つまり、最初に村に入ったハンスが村人を集めて、飛行機の設計図の話をしたときに、村人が「それは面白そうだ」「すごいね」と感心してしまうところが、まずウソっぽく見えるんだ。長老が出てくる以前に、彼は誰にも信用されずに人々によって、「ペテン師」と罵られて、村を追い出されそうになるのが本当なんじゃないだろうか? 女の子がいるからといって、親切にしてくれるほど、世の中甘くないだろうしね。

その辺でまず引っかかってしまったことをのぞけば、テーマ自体はよくわかるいい作品でした。人々に認めてもらうためには「まず働け!」そして「実績を見せろ!」という感じ。(><);
とかく、この作品では「労働の大切さ」を繰り返し訴えているようで、うちでのんびりアニメばっかり見ている身には、きつく凍みます。せめて、今から掃除でもしよう。(−−);

カイがパズルをはじめていたり、風の化身(大塚さんだ〜♪)が現れたり、しばらく見ないうちに、物語も色々展開があったようで。まあ、最近のNHKは結構熱心に再放送をやってくれるようになったので、抜けている分は、あとからフォローしたいと思います。

声優としては、今回のゲストが大竹宏さんだったことに感心。私らの世代には馴染みの深い声だったので、懐かしかったです。アニメファンとしては、下手なTV俳優を声優に持ってくるよりも、よっぽど嬉しかったかもしれない。(^^);

次回も楽しみです。