星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士Zガンダム」第15話

第15話「カツの出撃」

15話から視聴再開。劇場版の続きだし、ベルトーチカの登場シーンをもう一度見ておきたかったので。

前にも書いたけど、やはり、ベルトーチカの印象がそんなに悪くないことに驚いた。リアルタイム放送のころ「ベルトーチカはわがままな嫌な女」というイメージが定着していたので、何となくそうかな・・・と私も思っていたんだけど、実際に見てみたらそうでもない。むしろ、知的で凛々しい女性に見えた。

きつめの顔立ちはしているけど、それほどわがままにも見えないなあ。あるいは、この先のホンコンで印象が変わるのかも知れないけど・・・。

以前見たときから、カツがなんでガンダムMk2で出撃するのか謎だったけど、少しわかった気がするのは、彼はアムロに成り代わりたいと思っていたためなのかな? と思った。ふぬけ状態のアムロの代わりに、「僕だってガンダムを動かせるんだ!」というところを見せたかったのかも知れない。

アムロもいきなり実戦でガンダムを動かしたんだから、自分にもできるはずだと・・・・。そういう部分、カツは確かにアムロにあこがれていて、同じようにやりたいと思っていたんだろうね。やってみて、届かなかったけど・・・。

そういう若者の姿をアムロが辛そうに見ているところがまた痛い。

この人は、戦いに出るのを怖がっている・・・というベルトーチカの推察がまた鋭くていいなあ。

子どもたちは「やる前」であり、大人たちは「やった後」なんだ。だから、意気盛んな子どもは、「なんでやらないんですか!?」とばかりに大人をせめているんだけど、大人の側は、それをした後の結果を知っているから何もできないんだという・・・。そうして、自分を責め立てる子どもたちを見ながら「若いな」と感慨にふけっている。これはそういう物語なんでしょうね。

だから、大人の視点で見るのと子どもの視点で見るのとでは全然違うと思うよ。キャラクターの誰に感情移入できるかで、物語の見方がまるで変わってくるんだと思う。それこそ「刻の涙が見える」んだわ。(><);