星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「雪の女王」第21話

第21話「3つのくるみ」

一年前に母親を亡くしてから、性格の変わってしまった少女・・・という設定だったけど、そもそも元々の彼女がどんな性格だったのか、こちらには全然わからないので、単に口の悪い見栄っ張りの少女・・・・という風にしか見えないのが残念。欲張った願い事をして自業自得の目にあった・・・というオチだったので、あんまり同情の余地がないのが正直なところ。

母親を失ったクリスティーネの寂しさを上手く表現できなかったのが、今回の敗因じゃないのかな。普通は、明るかった少女が暗く口を閉ざすようになったとか、逆に村人の邪魔をしていじわるな悪戯ばかりするようになったとか、そういう風に表現すると思うんだけど、そういう描写は全くないよね。(−−);

小さな女の子が母親を亡くしてかわいそう・・・という部分が記号にすぎなくて、もったいない。なんか、もう少しやりようがあった気がするんだけど・・・。

あと、ラギの歌も村人の陽気な雰囲気の中では、ものすごく浮いている。歌詞だけを聞くと、すごく明るい内容なんだけど、仲村トオルのラギしゃべりの前では、どんな歌も暗く聞こえる。すごいアンバランス・・・。

極めつけは、魔法使いのおばあさん・・・。子ども好きのおばあさんが親切に願い事を叶えるくるみを子どもたちにくれました・・・という風にやりたかったんじゃないかと推測はできるんだけど、フィルムを見る限り、彼女、怖すぎます。優しいおばあさんと言うよりは、もはや妖怪ばばあに近い。(><);

ラストの余韻の残る演出だけは好き。だけど、他は、そんなこんなで見るに耐えなかった。次回に期待します・・・。(−−);