星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「雪の女王」第31話

第31話「山賊の絆」

母娘関係の異様さを強調するのが、今回の話のメインテーマだと前回の感想で書いたけど、つまり、問題があったのは娘ではなく、母親の方だったのか・・・と納得した。子どもを甘やかす形で縛ることで、母親の方がよほど自分の寂しさを癒していたんだと・・・それがわかった。

どう客観的に見ても、アマンダの娘への愛は異常に見えるのだけれど、彼女はフリーダなしにはもう生きられないほど、娘にしがみついていたんだね。ある意味、気の毒な女性だと思った。

一方で、フリーダにきちんとした罰を与えた上で、こっそり生き延びるチャンスをくれたガイオンのかっこよかったこと。内海さんの優しい声がいい味を出してました。母娘関係の異様さを解消するには、やはりお父さんの存在が重要なのだと改めて示してくれたようなものでしょう。一人で頑張ってきたアマンダに改めて、夫としての愛を与える存在が現れたことで、彼らの家族関係が修復されていくんだと思う。ガイオンならフリーダのよき父親になれる気がするしね。

こうしてみると、やはりこの物語は、子どもよりも父親、母親の方が見るべき作品として設定されているんだろうなあ・・・と思った。親の立場で見ることで、改めて考えさせられることがいろいろある。いい話でした。