星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「功名が辻」第2話

第2話「決別の河」

ネットの感想でもニュースでもやたら「舘ひろしの信長のキャスティングが悪い」と書いてある。正直、最初第1話を見たときに自分的には全然違和感がなくて、「こんなものなんじゃないの?」と思っていたんだけど、なんだかよくよく話を聞けば、桶狭間の戦いの時、信長はまだ20代の若さだったそうで、それこそ聞いてびっくりだ。

歴史にも疎く、大河なんか「新選組!」まで見たことがなかった人間だし、ついつい「信長ってその時50代だったのか」と思って、納得してしまっていたよ。(−−);

「歴戦のおじさんと若者が出会った瞬間なのね〜」と、第1話を見たときには思ったものなのに、実は「野心に燃える若い男二人が戦場で運命の出会いを果たした萌え萌えの展開のはずだったのか・・・」と思ったら、キャスティングミスの大きさに気づいた。確かにこりゃまずいわ。

第2話でもやたら一豊が「信長に惚れた」と繰り返しているんだけど、これって、若い同世代の男を相手に言うのと年配のおじさんに言うのとでは意味が違うよ。どうして、舘ひろしにしたんだろう? 20代かせめて30代の若い役者さんを使っていれば、「新選組!」「義経」の流れで大河を見てきた若い女性ファンも捉えることが出来ただろうに・・・。返す返すもったいない。

籐吉郎に関しても、設定上の年齢はもっと若いはずだと聞いたので、そのつもりで見てみたら、ねねに言い寄って「わしの子供を産め」と言っているシーンが違和感ばりばりに見えてきてしまった。どうにもすけべじじいが女にセクハラしている光景にしか見えないので、物語の意味合いが変わってきてしまう。そういう意味では、つくづく若さって大事なんだよなあ、と思う。

年齢相応をわきまえることは必要だよ。50代の人間が、20代の振りをしたって似合うわけがないじゃないか? 渡哲也がかっこよかったのは、それなりに年齢相応の威厳を出していたからであって、おじさんはおじさんの魅力で勝負すべきだ。若い人の真似をしたって無理が出るのは当たり前。

脚本家が気の毒だ。たぶん、本を書いた人の意図とは全然違う作品になっちゃっているんじゃないだろうか?

千代と一豊の交流は微笑ましかった。意地を張っている千代ちゃんがかわいい。この子役の女の子の演技がいいんだと思う。敵味方に分かれたこの二人の再会が楽しみです。次回を待ちます・・・。