星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ファンタジックチルドレン」第11話

第11話「大切な人」

これは思っていた以上に、人と人の絆を描いた優しい作品なのかも知れないなあ・・・と思い始めた。最初の印象だと、病的な暗い作品というイメージの方が強かったのだけれど、よくよく見れば、登場人物たちにそんなに嫌なタイプの人間はいないのではないかという気がする。

あの子には行く場所がないんだよ・・・と言われたヘルガだけど、必死になって彼女を探している友達がこんなにいたという部分がちょっと感動的だ。彼女と関わりを持ったトーマはもちろんだけど、ベフォールの子どもたちも彼女のことを「古い友人」だと名乗ったし、「僕らにとって大切な人だ」という言葉は、まさか「異世界の扉を開くために必要だから」というだけの理由でもない気がする。

あるいは、彼らは、ヘルガのためにこそ、わざわざそこへ帰ろうとしているのだろうか? という気もした。よくよく考えれば、コンラッドのようにそれまでの記憶を捨てて、人間になって死ねばその世界に帰れるというのなら、わざわざ記憶を持ったまま転生をくりかえさなくてもいいじゃん・・・という気もするし・・・。そこまでやるのには、何か理由があるんじゃないか? という気もする。

ゲルタ博士には、閉所恐怖症の持病があるらしい。一体、彼女の過去に何があったのか? コンラッドとの関係は? デュマとの関係は? という部分で、続きも楽しみです。彼女に関しても、狂気に満ちている感じはするけど、そんなに悪い人ではないように見える。

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