星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「獣王星」第2話

第2話「茶輪」

困っているんだけど・・・。お話がきれいにまとまって見えるのに、どうしてこんなにぱっとしないんだろう? と思って・・・。

正直、キャラクターに全然思い入れが出来なくて、困っている。
なんなんだろうねえ? この兄弟・・・。第1話を見たときにも気になっていたのだけれど、弟がまず、全然かわいくないじゃないか。
めちゃくちゃ足手まといで、わがままばかり言う、ものすごい嫌な子どもに見えるし、兄ちゃんがとっさに腹を立てて、殺したくなってしまう気持ちの方によほど感情移入できたよ。

だから、死んでしまった弟に対して、全然同情できないという作りになっている。この第2話でも、普通、死んでしまった弟を回想するなら、弟との楽しかった思い出を描くものだが、これでもか! と言わんばかりに、いかに兄にとって、弟がはた迷惑な奴だったか・・・というのを強調している。

あるいは、これも弟が後に再登場するための伏線かな? という気もするんだけど、そもそも、そういう風にしか弟を回想できないお兄ちゃんは、むしろ、最初から弟のことが大嫌いで、憎んでいたんじゃないか?? という気がする。弟なんかいなくなって清々しているんじゃないか?? とさえ思う。

それなのに、形だけ「僕は弟を救えなかったから、今度はこの手は離さないよ」と言われても、全然ぴんと来ないのだ。

最初からまったく愛情の通っていなかった兄弟に見えるから、のちのち兄弟が対決することになるんだろうなあ・・・と予想できる展開に全然、萌えないと言うか、期待できない。

主人公のトールが、そういう嫌な兄貴ぶりを見せつけてしまったので、彼を気に入って(?)サポートしてくれるサードにもティズにも思い入れが出来ない。あるいは、高山みなみの上手すぎる声の感じが、とことんまでこの兄弟を冷たく否定的に見せているのかも知れないとも思うんだけど・・・。

なんにせよ、形だけの兄弟愛に死のドラマが入ってくるのがものすごく嫌なので、ここら辺で視聴を切ることにします。もしかしたら、この先化ける物語なのかも知れないし、その可能性はあるんだけど、私が見る作品じゃないなあ・・・という感じがしました。