第6話「タンデキ」
ああ、なるほど〜。と、アニメを見て、初めてこの内容の意味がわかった。あわてて原作を取り出して、侑子さんのセリフを確認してみたが、アニメはちゃんと原作のセリフをそのまま使っている。
「なにかをやめたいのなら、どうしてやめたいのかと、どうしてやめられないのかをちゃんと自分と話し合わなきゃ」
「他人は関係ないわ」「必要なものは、行動と誠意」「自分への誠意よ」
「それが自分で選んだ道ならね」「今の世界を失っても、居心地のいい場所を捨てても、求めるものを追う」「失うものの重さも辛さも分かっていて、それでも欲する」「そのために生きる」「そういうのが、本当の覚悟」
単なるネット中毒患者の物語かと思っていたんだけど、この物語の深みはそれだけじゃないね。
つまり、彼女の本音は、ダンナよりも子どもよりも、ネットを欲しているのだ。やめたいなんて、ただのウソ。だって、まだ納得していないんだから・・・。
それが何故なのか? その本当の理由と向き合わない限り、彼女の問題は解決しないということだろう。何故、ネットをやめたいのか? やめられないのは何故なのか?
侑子さんが、子どもの椅子を対価として持っていった理由が、初めて分かったよ。そしてまあ、このままじゃ「子どもの椅子じゃすまなくなる」と警告しているわけだなあ。
彼女は、次に買い物に行ったとき、選択を迫られるだろう。あなたが買いたいのは、「子どもの椅子」か「パソコン」か? どちらを先に買うんですか??
雰囲気としては、「妄想代理人」を思い出しましたね。人があふれているはずの銀座で、あえて群衆を描かなかった演出とか、気に入ってます。