星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

笹の船 (連載5)

【前回までのお話】
http://www2.diary.ne.jp/search.cgi?user=154534&cmd=search&word=%8D%F9%82%CC%91D

「君が自由だって・・・? 君はただ、水に流されているだけじゃないか」
 カエルは、近くの岩の上にピョンと跳び上がりました。
「君にここまで来れるかい? 来れないだろう?」
 船は、その岩の傍を、流れに乗って、通りすぎていきました。
「君が自由だって・・・?」
 流れが速くなっていました。今はもうカエルも・・・カエルのいた岩も、見えなくなってしまいました。