第267回「格差への怒り 政府を倒す 〜大正デモクラシーを生んだ米騒動〜」
一部の富裕層の米相場への投資のせいで、米の値段が急騰して、貧民層が悲鳴をあげた・・・という話は、なんだかこれからの社会に実際に起こってきそうで、他人事ではない感じがする。
主婦の立場としては、家族にだけはきちんと食事をさせたいというか、特に子供だけは飢えさせたくないという必死さがあったという話には頷けるところ。母親達が立ち上がって、米商人と戦った話からどんどん全国に騒動が広がったというわけで・・・。
警官の足にしがみついている女性の絵が、印象に残りました。4歳の時見た光景を、今は90歳を過ぎているお婆ちゃんが覚えていて、書いて見せたというのが、なんだかすごい。歴史の生き証人ですね〜。