星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「デスノート」第5話

第5話「駆引」

やっぱりこうしてみると、月はちょっと焦りすぎたんだなあ・・・と思う。レイ・ペンパーを殺すのが早すぎたというか、自分がシロだとはっきり上司に報告させるだけでそのまま無視していればよかったんじゃないのか? あと、犯罪者以外の人間を、自分の都合に邪魔だという理由だけで殺してよかったのか? と言う疑問もわく。残された婚約者があまりに気の毒で、相手にそんな彼女がいるんだとわかっていたにもかかわらず、ためらいなく殺した月のやり方は、やっぱり許せないと思うよ。

ただ、そういうこちらの疑問をさりげなく補完するように「僕は派手に動きすぎた。僕のやり方に落ち度はなかったろうか・・・」という月の独り言でラストをまとめたところがいいなあ・・・と思った。要するに、月もまだまだ完璧じゃない・・・と言うことでしょう。所詮は、頭がいいだけの子供であると暗に明示してみせたところが気に入っている。

あと、Lの方だけれど、みんなでよってたかって「私はLを信用できない!」「利用されるのはごめんだ!」と言って、去っていくのを見ると、Lの孤独がなんか身にしみて気の毒になる。コミック版の感想の時も書いたと思うけれど、頭がよすぎて近寄りがたい存在になってしまっているLは、やっぱり、どこかかわいそうなんだよね。

あえて、みんなに嫌われるような態度を取りつつ、誰が残ってくれるかいちいち確かめているやり方が、なんか見ていて辛いものがあるよ。私はやっぱりLの方が好きだなあ。

ただ、山口勝平のイメージじゃない! と言う意見にはちょっと賛同したくなったかも知れない。なんかちょっとね、格好良すぎるよね>声が・・。Lにしては、と言うと、変かもしれないけど・・・。