星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「Kanon」第6話

第6話「謎だらけの嬉遊曲〜divertimento〜」

今回は、「待っている」がキーワードだったみたいで、あゆにも栞にも秋子さんにも、繰り返し、その台詞を言わせている。「私はあなたが来てくれるのをずっと待っていたの・・・」という感じか。物語のメインテーマにつながる部分だから、ちょっと強調した形なのかも知れない。

それでも、あゆとの待ち合わせの時に「ちょっと忙しくてな」と言わせたり、舞と会っているシーンに「何をやってんだ、俺・・・」と言わせたりしているのはわざとなんだろうなあ・・・と思うよ。確かにまあ、「何をやっているんだ?」とつっこみたくなるほど、裕一のやることって無理がありすぎるから。栞と舞の話が特に、本編から横道にそれるためにどうしてもちょっと邪魔に感じる。

ただ、栞とのやりとりが、ほとんどアニメオリジナルになっていたのは好感が持てた。ゲームシナリオだと、裕一はいいように栞に使われて、アイスクリーム運びをやらされていただけの情けない男に見えたんだけれど、今回のアニメ版では裕一の方が栞よりも優位に立って、しっかりと栞を叱っている。そのぐらいの方が男らしくていいと思う。

前にも書いたけれど、どうもゲームをプレイしたときには、栞には甘すぎるほど甘い裕一が真琴には逆に厳しすぎるのがどうにも違和感ありありだったのだけれど、そこをきちんと直してきたのはいい感じだ。

映画館であんなに騒いじゃ、他のお客に迷惑だろう・・・という感じもしたが、マジで怯えているあゆは、確かにちょっとかわいいなあ・・・と思えたのも事実。そんな彼女が怖がっているのをいいことに、わざと脅かすような台詞を言う裕一の意地悪なやりとりもちょっと微笑ましい感じでよかったです。