小説・一般24.「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書
タイトルに引かれて購入したが、これはちょっと難しかった。日本史が苦手な人には向かないかも？ つまり、「このぐらいのことは基本常識として知ってますよね？」というのが基本条件として書かれているので、現実の歴史的事件についてはほとんど触れずに、ただ、怨霊がどうした・・・という話ばかりで、勢い込んで綴られている・・・。この場合は、特に歴代の天皇家について、かなり詳しくないと、読者は置いてきぼりになると思った。
基本部分がわかっていないのに、応用編だけ読まされても・・・という感じでついていけずに、読んでいて辛かった・・・。
資料にはなると思うので、わからなかったときに開く参考書としてはいいかも知れない。
大体、古代から南北朝あたりまでの歴史的事件について、怨霊や妖怪を交えて語ってあります。以降の歴史は語りきれずに、無理矢理はしょって終わっちゃっている形。順番に書いていったら、枚数が足りなくなったと言うことなのかな・・・。
しかし、読者の立場としては、もう少し要点を絞って、丁寧に解説してくれた方が助かると思いました。
