小説・一般27.「穴 HOLES」 ルイス・サッカー 講談社文庫
すごく面白かった。
無実の罪で、矯正キャンプに送られた主人公のスタンリー少年の物語で、キャンプではひたすら穴掘りばかりやらされる。その作業をやらされる少年たちの様子もなかなかリアル。
何故、穴を掘り続けなければならないのか? と言う問題と、最初に語られる、ここはもとは湖だったという話。あと、スタンリーの家系はひいひいひいじいさんのせいで呪いをかけられて、不幸続きだという話。
いろんなエピソードが、伏線になって、最後にきれいにまとまるところが感動的。最終的に語られる少年たちの友情もよかったしね。
これは傑作でしょう。お薦めの作品です。