第22話「追想の交響楽〜symphony〜」
この作品は、涙を流すシーンがしつこすぎると思う。もちろん、作画はきれいだから、泣くシーンもすごくきれいに描けているんだけれど、悲しんでいるらしい登場人物に感情移入して、一緒に泣くことが出来ないのは辛い。
特にあゆが木から落っこちるシーンでは、あんな形で泣くところじゃないような気がする。早く人を呼びにいけよ、祐一〜と思っちゃうし。長々と喋っているあゆが、妙に元気そうに見えるから、泣いて指切りしているヒマがあったら、さっさとそうするのが先じゃないのか?? と思っちゃって・・・。
どうにも私は名雪の方に同情気味なので、あゆに対しては、どこか冷たい感想になるのかもしれない。
もともと翼の生えているあゆの鞄は、アイテムとしてどこか間抜けな感じがするので、それを持って、雪の中を走り回っている祐一もどこか間が抜けて見える。すべてを思い出して大樹のところまでやってきた祐一が行き倒れになるところも、なんだかしらけた気分で見てしまった。思わずそこまで走っていたというその気持ちはわからなくもないけれど・・・。
真琴が出てくるというのは、噂に聞いていたけど、このタイミングでしたか。それにしても、どこか微妙な感じがする・・・。
名雪が引きこもる気持ちの方は、ゲームよりも情感が出ていて、よかったと思います。特に道ばたに転がっていたケーキの演出がよかった。あれを病院へ向かう車の中から目撃してしまうというのは、やはりきついだろう。
野暮なつっこみを入れるなら、猫の目の前に名雪の食事を置くのはやめた方がいいと思います。あれでは、「名雪の分だぞ」と口では言いながら、猫に餌を与えているようにしか見えません。猫が食べちゃうよ〜。
このつっこみは、みんなが入れたんじゃないかと思いますが・・・。
次回を待ちます。