星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「村田エフェンディ滞土録」 梨木香歩

小説・一般43.「村田エフェンディ滞土録」 梨木香歩 角川文庫

最初のうちこそ、19世紀のトルコという舞台設定になじめなくて、読みづらいなあ、と思っていたけれど、最後まで読んだら涙がこぼれました。こういう話には弱い。鸚鵡の使い方が泣かせます。

世界の神々が、みんなでそろって仲良くやっている姿は、ほのぼのさせます。世界はみんなつながっているのだ・・・と、そういうメッセージが感じられて、よかったです。

はるかトルコで過ごした青春の日々・・・というラストシーンが、なかなか切なくて、余韻を残しました。