映画5.高木信司監督「新SOS大東京探検隊」(日本・06)
素直に面白かった。地下世界への憧れというのは、誰にでもあると思うんだけれど、少年少女がそろって探検と称して、マンホールのふたを開け、東京の地下世界へと出発する。どんな冒険があるのかと思いきや、地下には変な人ばかり集まっていて、はちゃめちゃな騒動になっていく。という感じの話。
しかし・・・。こちらも、オタクとして、地下にこもりたい人々の気持ちがすごくよくわかるというか、うっかり共感してしまった。地上世間から離れて、マンホールのふたを開けて、そこで仲間と一緒に暮らすの、楽しそうじゃん。自分の青春時代をそこで繰り返している人々の姿は、なんだか大人の哀愁を誘って、いいよ。こう、私もマンホールのふたを開けて、そちら側に行きたくなったもの。それでもう、ふたなんか閉めちゃえって感じ。(シャレにならん)
笑えるけど、ちょっと切ない話でしたね。最後に子供たちを送り出すシーンとか、なかなかよかったです。子供よりも大人向けに描かれたような話でした。
いささか、こもっている人たちの年代が、描写的に古いのが気になったけど、原作が古いんだからその点はしょうがない。ぎりぎり、我々の世代に訴えかけるのに、成功していると思います。よかったです。
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