星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「赤毛のアン」第7話

第7話「レイチェル夫人恐れをなす」

グリーンゲイブルズにやってきたレイチェル夫人が、アンのことを本人の目の前で「やせっぽっちで器量の悪い子だねえ」と言ったものだから、アンが怒って、彼女をののしってしまう話。

順調に面白い。アン・シャーリーのこういうところが好きだった。本人が自分の器量が悪いんだって、ずいぶん気にしていたことが伏線になっていたから、「自分で言うのと、他人から言われるのとは違うわ!」と言って、わあわあ泣いている気持ちにも素直に感情移入できた。

「ちゃんとリンドさんに謝るまで、部屋から出さないよ」というマリラと、「・・・ええ。私は一生、この部屋で暮らす覚悟を決めたところよ・・・」というアン。「まったく女ってのは、頑固なんだから・・・」とぶつぶつ言っているマシュウが面白かった。

最終的に、アンがレイチェル夫人に謝るところで落ちがつくわけだけれど、今の視点で見ると、レイチェル夫人が一生懸命謝っているアンを見て、今度は彼女を慰めにかかった気持ちの方がよくわかったな。
「髪のことなんて、そんなに気にしなくてもいいんだよ」という感じで。もともと子供が嫌いな人じゃなし、あんな小さな女の子がそんなことで一生懸命なら、そう言いたくなる気持ちがわかる。

そうやって、大人と子供が双方反省して、仲直りしていく過程が気持ちよかった。特に、こっそりとアンの部屋に入って、アンに謝りに行くことを促したマシュウの活躍がよかったです。アンがいないと寂しいんだって。このおじさんがとても好きだな。

単純な話なのに、面白い。次回も楽しみです。