星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「赤毛のアン」第24話

第24話「面目をかけた大事件」

事件そのものよりも、屋根から落っこちたアンが、ダイアナのお父さんに抱えられながらグリーンゲイブルズに帰ったとき、その様子を見て、とっさにもいでいたリンゴのカゴを取り落とし、必死の様相で走ってきたマリラがいいなあ、と思った。

マリラのアンに対する気持ちが伝わったから。この子に何かあったらどうしようと、必死に心配する姿が、なかなか感動的でした。ナレーションで、その時のマリラの気持ちをフォローする一言が入っていたけれど、「自分にとってアンがどんな存在なのか、つくづくと思い知ったのであった」という、その感じがすごく出ていたと思う。

あと、いよいよステイシー先生の初登場。「先生のふくらんだ袖と言ったらなかったわ」とダイアナがうっとりと説明していたけど、本当に、今までの登場人物の誰よりも、袖が大きくふくらんでいたような気がする。よくわからないが、これが当時の少女たちの憧れだったと言うことなのかな?

足を怪我したアンのところへ、さっそうとお見舞いに来てくれた姿は、確かにかっこよかった。当時、女性教師というのが世間でどういう風に評価されていたのかはわからないけど、それだけのことをあえてやった人なんだろうね。

ある意味、ステイシー先生とミセスアランの存在が、アンの将来への道になっていったのかもしれないなあ、と思いました。あんな風になりたいと、どこかで思ったということでしょう。