星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

PSP「CLANNAD〜クラナド〜」有紀寧シナリオクリア

学校の資料室をのっとって、コーヒーを出して、おまじないに精を出している謎の女の子。ということで、アニメの方では、ほとんどメインキャラにかかわらなかったし、何しに出てきたのかさえわからず、奇抜な設定とその性格故に、最後まで「変な女の子」にしか見えなかったんだけど・・・。

ゲームをプレイしてしみじみと思った。ゆきねぇは、とても優しい、いい人です〜。彼女の持つ心の広さは、尊敬に値すると思いました。

資料室に入り込んでくる他校の不良生徒たちという設定は、ゲームならでは奇抜なもので、アニメでやったらかなり不自然さが目立っちゃうだろうなあ、と思いましたが、ゲームでは画面が限定されているので、「机の下に隠れた」とシナリオに書かれていたら、それで絶対になっちゃうんですね。他校の学生が無理矢理入ってきても、ゲームのシナリオならそれでOKになる。窓枠を越えて入ってきたといえば、入ってきたことになるんですよね。
そういう点、ゲームで表現されているそういう無茶なギャグの部分をアニメで描くのは難しかったんだろうなあ、と、いろいろ考えさせられました。全部、アニメでは省略されたわけですけど・・・。

みんなに嫌われている不良学生たちを、広く受け入れて、その居場所をつくってあげられるゆきねぇ。彼女は、誰に対しても優しく接するし、誰が来てもコーヒーを入れてあげるんだろう。

それは進学校で不良生徒をやっている岡崎や春原にとっても同様で、その資料室が彼らの安らげる居場所になる。

最初は怖かった不良学生たちとの接触を、あえて、やるようになった経緯とか、なかなか感動させます。春原シナリオにおける芽衣ちゃんも同様なんだけど、こういうかわいい女の子が、無理を承知で一生懸命頑張ってますって姿を見せつけてくるから、こちらの気持ちもつい動いちゃうとか。

あざといと言えばあざといんだけれどね。それでも、彼女が子供のために一生懸命に訴えた言葉は、あながち間違っていないし、「偏見でものを見ないでください」という想いは、こちらの胸に響きます。いい話でした。