やっぱり、アニメよりはゲームの方が、ことみに感情移入しやすかったし、それなりに感動的だったんじゃないかな、と思いました。アニメだけ見ていると、ただの変な女の子にしか見えなかったし・・・。
物語の流れは、アニメ版とほぼ一緒ですけど、もともとことみの背負ったトラウマって、両親が飛行機事故で死んでしまったことに基づいているわけだから、今、そこにいた人が突然いなくなってしまう事への恐怖に耐えられないわけでしょう? だから、椋がバスの事故に遭ってしまったんじゃないかと、少しでも思ったとたんに発作を起こしたり、そこから引きこもってしまう過程などは、ゲームの方に説得力がありました。
その部分がよく出ていたからこそ、ラストシーンの「俺がいつかいなくなったとしても、それでもそばにいてやる」「ずっと近くにいる」「見守っているよ」というセリフが、感動的になるんだと思います。
その気持ちがみんな一緒で、「私は死んでも、決していなくなったりはしない」とみんなで励ますところがよかったと思います。そのシーンに、両親からのカバンの贈り物が届くわけだから、奇跡は起こったよ・・・と言う話になるんだと思うので。
カバンが長い旅をして云々よりも、その前のセリフがポイントなんだろうなあ、と思いましたよ。「ずっとずっと一緒にいてあげるから」←これね。
「私もお父さんやお母さんと一緒に行きたかった。そして、海に沈んでしまいたかった・・・」と泣いている女の子。この部分をアニメでももっと出して欲しかったなあ、と思いました。そうすれば、もっと泣ける演出になったんじゃないかと言う気がします。