星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「xxxHOLiC〜ホリック〜」第13巻 CLAMP

コミック26.「xxxHOLiC〜ホリック〜」第13巻 CLAMP 講談社コミックス

小羽ちゃんの物語について、記憶がなかったわけだ。小羽ちゃんの物語は、この巻でこそ完結するんですね。前巻では、物語の決着がついていなかったという事で、ついでだから最近の数巻も読み直してみました。

小羽ちゃんに対するいじめの描写は、前巻にちゃんと描かれてました。家の塀に落書きされているのもあるし、直接の描写はなかったけれど、セリフで「ネットでもひどい事が書かれている」というシーンはありました。私が忘れていただけですね。その辺は、前言撤回。

まあ、とにかく、内心ちらっと思っていた、小羽ちゃんの母親に対する描写がいくら何でも悪すぎるんじゃないのか? という部分に決着がついたのは、助かりました。これも伏線だったと思えばいいのか。

「誰かの不幸を願うなら、願いの強さの分、自分も不幸になる」
「今、自分が不幸だと思うものは、誰かを恨んで、誰かの不幸を願っている」

こういう侑子さんのセリフは、ニワトリと卵とどちらが先か、考えてしまうんだけれど、それでもなんとなく、言いたいことはわかるような気もする。

母親こそが、黒いもので覆われていたという話も、そこから脱却するためには、誰かとの出会いが必要だったという話でまとめたあたりも、なかなか感動的だったと思います。

いい話でした。よかったです。