星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

PSP「CLANNAD〜クラナド〜」椋シナリオクリア

なんというか、朋也の椋に対する態度がどこか冷めていて、会話が恋人同士に見えないのが一番困る。

彼女の方は彼を好き・・・と言う気持ちがよく伝わるだけに、朋也の投げやりな態度が見ていて辛い。正直、全然好みじゃないんだけど、姉がせっせと勧めるから仕方がなく相手してやっているだけだよ・・・と言う風に見えて、形だけはカップルになってますが、表面上の言葉だけで、まったく本気が感じられない。

一方で、妹の恋を応援してあげたいあまりにいちいちお節介を焼く姉も嫌みに見えて仕方がない。妹が朋也を好きだと知って、「椋のことどう思う?」とばかりに、彼女の気持ちを勝手に伝え、彼の方にまったくその気がないのに「あんたたち、つきあっちゃいなさいよ」とばかりにけしかける。

これって、妹思いのやさしい姉の親切というよりは、もはや余計なお世話の域に入っていると思うんだけどね。

極めつけは、妹のいないときに、二人で会って、妹宛のプレゼントをわざわざ自分で買って、「はい。これ、あんたから椋にちゃんと渡しとくのよ。あんたからのプレゼントだってことにしておくの」と主人公に押しつける。

さすがにこれを見て、ものすごく嫌な気分になった。そんなプレゼントをもらって、妹が喜ぶと本当に思っているんだろうか? 一時的には喜んだとしても、それを知ったら、彼女、ものすごく傷つくんじゃないの?? いくらなんでもお節介が過ぎるだろう。

アニメを見ていたときは、杏のはきはきした部分に、まあ、なかなかいい子じゃないのかな。優しくて、妹思いだし・・・などと思っていたが、原作ゲームでここまで歪んだ性格を見せつけられるとは思わなかった。いくらなんでもひどい。

それなのに、椋シナリオの最後は、「私たちがつきあうことができたのは、みんなお姉ちゃんのおかげだから、ちゃんと感謝しないと」というセリフで終わっているのよね。これってどういう皮肉なんだろう?

最悪なのは、杏のやり方の方なんじゃないのか? そして、何も考えずに杏の言葉にぽんぽんと従って、彼女のいうとおりにしてばかりいる朋也が、本当にサイテーの男だと思います。お前がちゃんと杏を叱って、そのやり方をただすべきじゃなかったのか? 「本当に妹のことを思うのなら、そんなことはするべきじゃない」と、きちんとそう言えばいいのに・・・。それを言わないから、本当にイライラする。この調子だと、姉シナリオの方も先が思いやられますよ・・・。