星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「小説スパイラル〜推理の絆〜」第3巻 城平京

小説・一般31.「小説スパイラル〜推理の絆〜」第3巻エリアス・ザウエルの人喰いピアノ 城平京 エニックス

やっぱ、鳴海清隆の話よりは、鳴海歩の話の方がいいなあ、と何となく思います。清隆氏の性格があまりにテンプレート過ぎて、おもしろみがないのと、彼に挑戦するお嬢様探偵小日向くるみの設定が、ライトノベルとしてもこてこてしすぎていてあまりに恥ずかしいので、どうにも好きになれません・・・。

そういうわけで、最初に載っていた中編、表題作の「エリアス・ザウエルの人喰いピアノ」は結構、楽しく読めました。推理ものとしても面白かったけれど、何より歩くんの活躍が嬉しいので・・・。

あと後ろ側に清隆ものの短編が3本収録されてましたけれど、素直に面白いと思ったのが青ひげの話かな。こういう「死んでくれないかな〜」と想いながら、いろんな仕掛けをして、相手が上手くうっかり死んでくれたらラッキーという犯人の心理状況は、わかるような気がします。こういうやり方なら、私にも出来そうだと思っちゃいましたよ・・・。